50年に一度の大逆転

きょう行われた第66期名人戦第3局で、羽生挑戦者が、圧倒的に不利な状況から、森内名人のポカミスを引き出し大逆転勝利をおさめた。二日目の今日は、午後から速報サイトをちらちら見ていた。このあいだから、サンフレッチェは仙台に負けるし、カープは中日に連敗していたので、今週、僕の贔屓チームはすべて敗れる、という、まったく根拠のない妄想にはまっていた。だから、夕方の途中経過から「羽生敗れる、森内名人会心の勝利!」となるだろう、と、勝手に思い込んでいた。
ところが、どうだ。好事魔多し。あの沈着冷静重厚堅固な指し回しをする森内名人でもケアレスミスを犯すのだ。何がどうして、「50年に一度」と言われるような稀な出来事が起きたのか、その真相はまだ検討していないのでさっぱり分からない。ただ終盤に超驚異的な粘りをみせ、あっと驚くような逆転を演じる、あの「羽生マジック」が蘇ったのは確かだ。
「羽生さんでなければ、とても指せない」という一手を次々繰り出し、見るものを心の底から魅了する天才棋士が、いよいよ本領発揮。今期名人戦は、私的にすばらしく熱く燃え上がっている。

ついでというと何なんですが、もう一人のご贔屓、広島出身の糸谷君が五段に昇段したのも最近嬉しいニュース。大学生(阪大)になっても頑張ってくれている。いいねぇ、がんばれぇ。

といいつつ、きょうは小6の生徒を教室から追放したり、明日の運動会でリレーの選手を務める中2の男子を10時過ぎまで特訓したり、かなり荒れ模様のLECであった。

本当に欲しいものがあれば、犠牲を省みず闘い取れ!
たぶん、そういうことだ。