フロアクリーニングOK

ということで、床が輝きを取り戻した。さっぱり、さっぱり。
頭の中の方もそうなればいいのだけれど、いろんなデブリがグルグル回遊していて、もやっとした部分をクリアにしきれないもどかしさがいつもある。この歳になると、そうしたもやっと感と馴れ合ってしまっているところがあって、根本的に何とかしようという気力がなかなか湧いてこない。これを人は惰性と呼ぶのだろう。

非受験学年の懇談に備えて資料作りをしている。今をさること17年前、開業したてのころ、まだほんの十数名の生徒さんの成績を、Lotus1-2-3 という表計算ソフトをMS-DOS上で使って、作っていたことを思い出した。あのころはワープロソフトも「一太郎」ver.3(ばーさん)を使っていて、セーブする重要性も知らずに、3時間分の仕事を初期不良のバグが原因で一瞬で失って絶句し、お客様相談センターに電話してやるせない怒りをぶちまける、というはしたない真似をしたこともあった。
ウィンドウズ3.0は持っていたものの、PC-98DAのスペックでは、思い通りに動かすこともできず、ただオープニングの画面が立ち上がる瞬間だけみて感動していた。
エクセルを使い始めたときは驚いた。マックのパクリ、というなんだかぱっとしない評価を気にしつつも、スコスコとグラフが出来上がっていくさまは、魔法のようだった。資料を使って懇談を有意義にすすめることよりも、資料を作ること自体に喜びを感じるという自己目的化した作業にはまっていた。趣味を仕事にしている、という批判をよく受けるけれど、たぶん、あながち的外れではない。