サッカーワールドカップも中休み

ドラマチックな展開に毎夜毎夜子どものようにはしゃぐ非行中年(?)を演じてきた。
ブラジルーオランダ戦、ブラジルの圧勝と思いきや、FKの同点弾に「それはないだろう〜」。CKからの逆転弾に「それってありですか」。一発退場のレッドカードに「かんべんしてくださいよ〜」。あの夜は、「オランダ、侮れん!」を何度つぶやいたことか。そして、高校1年(1975年)の体育(サッカー)の時間、因島高校1年3組は、モウちゃん演じるクライフ(彼はお手製のキャプテンマークを体操服に巻いていた)に率いられた仮想オランダチームだったことを思い出した。
ドイツーアルゼンチン戦、ワールドカップ開幕の日、優勝チームを予想した。子どもらは「スペイン!」「ブラジル!」と好き勝手に盛り上がった。村上が「ドイツが勝つ、ドイツの技術は世界一〜!」と言っても、「バラックが欠場する!」と訳知り少年が生意気に反論した。「ふん、ゲルマン魂だ!強いチームが勝つんじゃない。勝ったチームが強いんだ!」と皇帝ベッケンバウアーの言葉を剽窃してねじ伏せた。娘がドイツ語選択という理由で、ドイツびいきになった妻と家庭内対立も起こさずに平和に観戦。思いもよらぬドイツの圧勝に、「すごすぎぃ」と感嘆することしきり。最後はメッシに花をもたせてやりたくさえなった。あとあと、M世代と呼ばれる移民第二世代が、この若きドイツチームを支えていることを知った。ドイツ第3帝国に通底する危うさのある「ゲルマン魂」より、現代ドイツの「多彩な民族性」を素敵に思った。
アルゼンチンが負けて、ブラジルの人々が喜んだ、とか。パラグアイの「美しすぎるサポーター」の異名をとった美人モデルの公約が果たされなかったとか、お祭りにふさわしいゴシップが、多種多様に流れているネットに身をまかせていると、日本の参議院選挙にまったく関心がむかない。あきれるほど。
いや、民主党の惨敗が目に見えているので、もういい、という気分かしら。