梅雨空、駆け抜けても梅雨空

漢字検定の合格証書を初めてもらった少女が「うゎぁー」と感嘆の声をあげた。素朴な反応が、実にいじらしかった。苦労したからこそ、そして、今なお、苦労しているからこそ、喜びの声もあがるのだろう。簡単に手に入るものなら、喜びも湧いてこないだろう。

努力した子らが、きちんとその努力を塾屋から評価してもらえる仕組みをもっと整えなければならないと感じた。それなりにきちんと評価しているつもりだが、心の底から感動するような評価をしているかと言えば怪しい。

いや、日々、心から感動するなんてことはないだろう。月に一回あればよいほうかも。しょせん、生徒の努力次第ということになるけれど、塾屋にちゃんと評価する姿勢があるかどうか、生徒にわかるように示すことが重要なのだろう。

「俺はちゃんと見ているぜ」