なんとあと2日になった。

中学受験が始まった。
入試週間にあまりに気負わず突入したことを、やや不思議な感覚で受け止めている。以前は、もう少しパセティックな感情に彩られ、散々に乱れる心模様を自分で持てあましていたように思う。

ドライになったわけではない。クールに受け止められるようになったのだろう、と思う。
いや、たいした違いはないか。

いやいや、ちょっとまた驚いた。
「パセティックな感情」を説明しようとして、『1944年10月25日、フィリピン、マバラカット飛行場で、関行雄大尉率いる敷島隊の発進を見送る大西中将の心境』を添えようとした。
お馬鹿で不謹慎だよなぁ、使うべきじゃないよね、と思いつつ調べていると、資料映像でよく使われていた別杯のシーンと出撃のシーンは、撮影日が異なっていて、あとから編集したものらしい。つまり、当日、大西中将はマニラにいて、飛行場で見送ってはいなかった。

やれやれ思い込みのひどいこと。
結局、妄想なんて、すべからくそうしたどうしようもない事実の歪曲や誤認がもとになっているんだろう。

もっともっとクールになってもいいかもしれない。