新学期はどうですかぁ

 LEC生の新学期はうまくスタートしたのかしらん? 

 まだ成否を云々するには早いか。

 クラス担任が誰になったか分かった時点で有頂天になったり、落胆したりした子はいるだろうなぁ。小学生にとって、誰が担任になるか、その一年の学校生活をほぼ決定づけるような影響力をもつことが時にある。多感な高学年になればいっそうその傾向が強い。極端に宿題の多い先生や、極端に学級経営能力が乏しい先生など、いろいろいらっしゃるらしい。生徒や保護者を通しての風聞なので、どこまでが真実でどこまでが虚構なのか掴み兼ねる時もあるけれど、誰になるか一喜一憂するのは確からしい。

 まったく無責任に言わせてもらえば「どうか幸運にめぐまれますように」。ただ、敢えてもっと無責任に言えば、誰になろうと、そんなに不運だって思わないこと。「塞翁が馬」じゃないけれど、先のことはわからない。思い通りにいかないのが人生ってことで、それならそれで対応の仕方は何通りもあるはず。プランAがだめなら、プランBを用意すればいいだけの話ではないだろうか。人間の認識力なんてたかがしれているから、思わぬ副次効果で、実は結果的によかったとか、よくある話だと思う。いや、楽観的に過ぎるかしら。

 新入学の中1・高1の生徒が、入学していきなり幻滅てことになっていないといいなぁ。第一印象って、予断と偏見を生み出しやすいけれどあまりとらわれないことね。嫌な感じのものがあとでじわじわ良さがわかってきたりすることもあれば、よさげに見えたものが、あとで思い込みとずれが生じたときに手ひどく裏切られた気になったりすることもある。いまは、よく見て、よく聞いて、とりあえず多面的なものの見方をトレーニングする期間だって思えばいい。これまでとは異なる価値観や美意識にざくざく出くわして、驚いたり、必要以上に緊張したり、目まぐるしくてたいへんかもしれない。いずれ落ち着いてくれば、混沌とした印象も整理されて、行動の指針というか優先順位が見えてくる。それまではじっと観察して、無駄なリアクションを減らすことが大切だと思う。