明日から授業です

明日から授業が再開されることもあって、昨日あたりから何通か保護者の方々からメールをいただいた。「ああ、休日もこうして終わっていく」という、全く私的な感想が先立ってしまうのは、村上の不徳のいたすところ。

 

 終わりゆく休日をおしみつつ、新聞を読んでいると、、、、

 日経新聞の朝刊・生活面に「スマホ18の約束」が紹介されていた。昨年12月のクリスマスにiPhoneを13歳の息子に買い与えたアメリカのある母親が、自作の使用契約書をつけて手渡し、自分のブログでそれを公開したところ、全米で大反響を呼び(注:このどうしようもない定型句はなんとかならんかいな、信憑性を低下させるだけやんか)、日本でもスマホについて親子で考える素材になっているらしい。

 下のサイトでその日本語訳全文と、TVで紹介されたニュース動画が確認した。

http://blog.goo.ne.jp/mapjp/e/46ae7c8e9cf46beeb41856b8799aba5c

 日経に載せられた日本人の方のアレンジしたバージョン(しかも一部要約されたもの)と、オリジナルなものとの間には、ずいぶん大きな差があるように思った。

 オリジナルの文章からは、筆者ジャネル・ホフマンさんが、愛する息子に、スマホを上手に使いこなしつつ、スマホあるいはネットに依存せず、自分で考え自分で行動することの大切さを知ってもらいたい、という気持ちを強くお持ちだということがよくわかる。

 日経の方は、特集記事がトラブル防止が主眼であったためか、管理的な側面が際立ち、原文が強く訴える「五感をとおして学び、成長してもらいたい」というポジティブな発想が矮小化されてしまっている。 「顔をあげてまわり見なさい」とか「Googleの検索に頼るまえに考えなさい」とか説得力のある示唆に富む発言が、形式的に載せられているだけなので心に響かない。もったいないことだと思う。

 記事のテーマをもっと掘り下げれば、たぶん、親として子どもにどういう生き方をしてもらいたいか、という「子育て哲学」に行き着くはずだが、それは、朝刊の生活面にはふさわしくないかもしれない。しかし、その分、チープなノウハウを紹介しただけの記事で面白みにかけているように感じた。

 いや、ジャネル・ホフマンという方の尊敬すべき子どもへの接し方を知るきっかけをあたえてくれたのだから、むしろ感謝するべきかもね。