初期調整期

本格的に平常授業が再開されあっちこっち微調整が生じている。

想定内の出来事で、あるべき姿とさえ思う。何かに意欲的に取り組もうとすれば、現実は常に改変すべき対象であり、構想通りすすもうとすれば多様な摩擦・軋轢が生じるのは避けられない。

なるべく穏やかに解決していくこと、大きなひずみやゆがみを残さないように調整することは、策定したプランを実行する初期段階では必須の作業だろう。俗っぽく言えば「やってるうちに落ち着いてくる」のだけれど、それは先行きに不安を感じていない時であって、大きな心配を抱えていてはしぶとく適応努力をする気にもなかなかなれないものだ。

がんばっていればいいことがある、というのは、村上の口癖だけれど、がんばる気持ちになれるかどうか、前提条件まで掘り下げれば、そうそう安易に口にしてよい言葉でもない。

安定固定は安心感をうむが、惰性とマンネリに陥りやすい。改革と挑戦は成長と発展を促す一方で、不安定で絶えざるストレスのもとになる。背反するふたつの方向性の均衡をいかに保つか、どんな組織・集団であろうと固有の問題を抱えているものだ。

その問題が手に負えない規模に肥大化する前に解決できるかどうか、問題解決能力の問われるところだ。

4月はたぶんそういう季節。