春期講習会 最終日

春期講習会が終了。保護者の皆様、ご支援ありがとうございました。

生徒のみなさん、よく頑張りました。

 

あっという間だった。

終わってみればいつもそうだ。

あれもやろう、これもやろう、という思いとは裏腹に、何とかこれだけは、という切羽詰まった終盤戦は例年通り。

 

明日から平常授業。

加速した勢いを削ぐことなく、春の攻勢をガンガンかけよう。

カープは開幕四連敗。期待を裏切る出だしには違いないけれど、内容的には良くなっているように思う。シーズンは長い。たかが4試合。これからだ。

君たちの迎える新しい環境が、必ずしも期待通りに始まらなくても、くさることはない。

先は長い、きちんとするべきことをしていれば、必ず飛躍のチャンスは来る。

一喜一憂しないことだ。

粘り強く地道に励むこと。

何があっても下を向くな、顔を上げろ。

仰ぎ見るべき目標を見失うな。

当に欲しいものを手に入れるために、一歩ずつ前進しよう。

凧は逆風にこそ、高く舞い上がる。

風をいっぱいに受けて大きく成長しよう。

 

26年間、15万キロ乗ってきた愛車がついに壊れた。

廃車にするにしのびなくて、しばらく手もとに置いておこうと思う。

未来を考えることよりも、過去を振り返ることが、これからもっと多くなるのか。

いや、少しは落ち着いて振り返ってもよい年齢になったということか。

どちらでもよい。

強く生きていく。それだけだ。

 

春期講習5日め

全10日間の春期講習も今日で半分経過。

まだ半分かぁ、とぼやきたくなる気持ちと、もう半分かぁ、と焦る気持ちと半々。

 

この間、卒業した元生徒たちが来訪し、印象的な表情や言葉をたくさんのこしてくれているのに、ブログに記録できていないことが引っかかっている。

 

一瞬の邂逅が、重く熱く心に残ることはよくあることで、伝えたい思いがなかなか言葉にできないことも多い。人と人との出会いは、そうした心残りの残滓に縁どられて記憶されるようだ。

 

せめて、常に語り掛けられる子どもたちに語るべき言葉を惜しむまい。そうした機会がどれほど貴重なものか、さんざん教えられてきたのだから。

 

 

春期講習-3

久しぶりにスカッと晴れた朝。

いつも通り計算問題の演習から授業に入る。

分数と小数の混合計算もかなり完成度があがった。

子どもたちが、ひとつひとつ課題を克服し、成長していく姿を間近で見るのは楽しい。

真っ白い紙に等号をきちんと揃え、合理的な式変形が整然とおこなわれていくさまは、教えるものに感動すら呼び起こす。跳び箱が跳べなくても、走るのが遅くてもよい。逆上がりもできなくてもよい。マラソンはびりでいい。

受験勉強を通して、努力して自信を積み重ね、自在に発揮できる集中力を手に入れられれば、人生の諸問題と正面対峙した時に臆せず乗り越えていけるだろう。正しい状況判断力、適切な行動力、冷静な分析力が、汎用的な問題解決能力を高め、自立し、自分の人生を切り拓くたくましさを育むだろう。

生きることはたのしいことだと喝破できるだろう。

では、きょうもさらりさらさらさわやかにやろう。

合格!

 05教室で梱包された箱を開け、新年度の教材を整理していると、ドアをノックする音。開けると春の陽光の中に君がいた。ずいぶん背が高くなっていた。晴れやかな笑顔が全てを物語っていた。「受かりました」の一言が引き金となった。「うぉー、やったぁー!」 村上が雄たけびをあげた。

 京都大学法学部合格! 

小学4年生から高校1年生まで塾生だった。

君が残した漢字検定試験連続合格の記録はいまだに破られていない。

小4の7級からはじめて小5の2級まで、1回の失敗もすることなく連続昇級を続けた。

漢字の小テストで不合格になったことすら1回もなかった。

中学受験も余裕でパーフェクトな結果をのこした。

 いや、記録や記憶はどうでもいい。

 村上の心にのこる生徒だった。

この2年間、どれほど多くの試練を乗り越え、成長したことだろう。

おめでとう。

君の門出に幸多かれ!