S君再訪

写真が趣味というS君が、遊びに来てくれた。開口一番、「土曜日、夜11時ごろ来たら、閉まってるしぃ、日曜日、午前中来たら閉まっているしぃ、先生、なんか手抜きしてんじゃないですかぁ。歳取って、やきがまわったんじゃないっすかぁ。もう俺らの頃は、ガンガン朝からやってたじゃありませんか。」「そんなぁこたぁない、ちゃんと休んでた」「いいや、バリバリやってました。絶対たるんでる」「たるんでないって」と、教え子にビシバシお説教されてしまいました。正直言って、スタイルは何も変わっていない。いや、進歩していない、というべきか。

「現場主義」という言葉が流行っているにもかかわらず、「現場」から何も学ばず、何も改善せずやっていることを指して、「手抜き」という批判をあびるなら、たぶん、そのとおり。判断力の悪さと、行動力のなさについては、自信がある。のんべんだらりと自己流の塾屋でふんぞりかえっているだけだ。子どもから「贅肉マン」と呼ばれても反論しようもないほど、デブ化もした。

過度に仕事に耽溺することと、仕事に集中して取り組むことは違うんだ、と言っても、「またまたぁ、自己正当化しないでくださいよう!」と逆襲されるだけかもしれないけれど、物事にメリハリつけて行動することが、全体の均衡を保ち、結果として、仕事の質的水準を上げ、達成度を高めることは間違いない。まあ、そうは言っても、過去に、追い込まれてしまって、色々無茶をしたのも事実。