小6

 再テストで、10時、11時まで残る子どもがいる。好ましいことではないけれど、求めているものにみあう学習を要求すると、避けて通れない。本当にほしいものがあるなら、犠牲にしなければならないものが生じるのは必然であって、この世の中に、代価なしで手に入れられるものは、親の愛情ぐらいであろう。

 しかし、再テストを強制されなければ、歴史・地理の暗記に取り組めない惰弱な精神性を彼らが脱却しない限り、彼らの本当の成長はない。さて、では、どうやって精神性を涵養するか。魂の深いところに届く言葉を僕がもっているかどうか。

 「とにかく、やってみなはれ」(西堀栄三郎)