どうして、こうも

 いたたまれないことばかり、次々起きるのか.....ままならぬ世を嘆いてもはじまらない。
 失ってはならぬものを永久に奪われてしまった人々の悲しみの深さを思うと、言葉がない。僕にできることと言えば、静かに頭を垂れて祈ることぐらい。
 受験生が、受験結果に落胆し、感じる悲しみも、それ自体は絶対的なもので、他に比べられるものはない。大きいも小さいもない。一生懸命頑張って、報われなかったときの辛さは、当事者にしかわからない。
 しかし、まだチャンスがあるなら、悲嘆におぼれることは許されない。「もうだめだ」と思った時から、「頑張り」時だ。力を振り絞れ、ここでくじけてはならぬ!言葉に出して、自分を鼓舞し、何が何でも前進しなければならない。それが人の務めだ。僕はそう思う。
 受け入れるしかない悲しみと、乗り越えなければならない悲しみと、錯綜する心を整理して立ち上がりたい。