信じられないような、BIG NEWSが

 舞い込んできた。国立大学前期、後期試験、ともに実力十分、用意周到に準備を重ねたにも関わらず、運に見放されて涙をのんだLEC生がいた。指導した者として、慙愧に耐えず、断腸の想いで結果を受け入れざるを得なかった。
 ところが、愛媛大学医学部看護学科が、欠員補充のために5名の2次募集を行うことになり、最後の最後の最後のチャンスがまわってきた。前期か後期で受験していれば、たぶん、合格できたところだ。しかし、今回応募した生徒は74名、競争率14.4倍。当日受験した生徒は70名、競争率14倍。予断は許さない。固唾をのんで結果を待っていた。
 そして、今日の午後。
 パソコンを立ち上げると、ついに来た、待望久しい「合格しましたぁ〜」のメールが。
 無神論者の僕が、神に感謝した。
 仏教徒とは言い難いのに、仏様にも感謝した。
 一途に自分の夢を追いかけた少女に、大輪の花が開いた。
 頑張っていれば、こんないいこともあるのだ。
 塾屋歴27年、4月になってから国立大学の合格切符を手にした教え子は初めてだ。
 子どもの無限の可能性を信じ、子どもらの目線にたって、子どもを理解し、あたたかく指導できる、そんな養護教諭が、近い将来誕生する。その養護教諭のおかげで、多くの子どもたちが、きっと、失いかけた自信を取り戻し、傷ついた心を癒され、明るく学校生活を送ることができるようになるだろう。
 純粋な魂が描く軌跡が、今後どういう展開を見せるのか、楽しみでたまらない。
 どうか、彼女の未来に幸多かれ!