小6の授業で、

 「何をぼさっとしてるんだ、どうして小さい正方形の一辺を1において、全体がいくつになるか考えないんだ」とか言ってみても、子どもらからすれば、「どうして1なの、どうして突然1が出てくるの、そんなこといちいち思いつきません」ということだろう。比を習い始めて二週間、比を簡単にする、比例式を解く、逆比を活用する、そして文章題で、、という、天下分け目の単元に突入しているだけに、塾屋のテンションは上がりっぱなし。ところが、この黄砂に煙った空で、だるそうに眠そうにやってくる子どもらもいるクラスでは、その意気込みも空回りしかねない。焦るまい、好打者と呼ばれる人々だって、三回に一回しかヒットは打てない。偉大な投手と呼ばれる人々が、毎回完封しているわけじゃない。冷静に客観的に、時間内で最大の効果を上げられる授業をしよう。感情的に酔いやすいクラスこそ、クールヘッドでいかないとね。