中2の授業で、

 英文解釈にてこずる、てこずる。なまじ勘がよくて、直感的に内容を把握できてしまう子は、to不定詞の用法など丁寧に考えたりしない。前後のつじつまがあうように最短距離で、日本語訳を捏造する。ゆえに、塾屋から激しい怒りを買うことになる。「主語は、述語は、、」と畳み掛けられ、「どうしてそんな訳になるんだ、ここの表現はどこへ消えた、この部分の表現はどこへかかる」と、ねちねちやられることになる。精度をあげるためには、しかし、この分析的な手法は欠かせない。朝から晩までシャワーのように英語を浴びているならいざ知らず、限られた時間、限られた空間で、英語を学ぶ子どもらが、体系的なルールを無視して、表現をいくら学んでも応用できるはずがない。まだまだ、忍耐強く、一歩ずつ、彼らの荒野を開拓していかねばならない。