「先生受かった!」

 一週間前、関西のある私大の推薦入試にトライした子が、ニコニコしながらあらわれた。報告を聞いた瞬間、例によっていつものように叫んでしまった「ウォー!」
 その時、もう午後十時はまわっていたのにまだ僕は三角関数の説明をしていたところだった。教室には、小学生・中学生・高校生が、バトルロイヤルさながらの状態で、各々課題に取り組んでいた。でも、一切合切無視して「やったぁー、おめでとう!」と絶叫してしまった。
 ごめんなさい、もう、これはLECのルールだと思ってあきらめてください。誰かが合格を報告にきたら、村上はあらゆる業務を中断して吼える!室内で誰が何をしていようと、とにかく絶叫する。そして、雨あられと賛辞を呈してニコニコする。そのあとは、「よかった、よかった」と百回くらい独り言を言う。それまでどんなに不機嫌で、ささくれ立っていても、手のひらを返したように上機嫌になって、鼻歌を歌い始める、などなど。卒業生のみなさんなら、「ああ、あれか」と思い当たるであろう状態です。
 というわけで、彼女もLECを無事巣立ってくれた。進路の決定した高校三年生はこれで四名になった。2006年度の受験指導が少しずつカタチになってきていることを静かに今夜はよろこびたい。
 Kさん、おめでとう。よく頑張った。英語はちょっぴり自信をもっていい。TOEICだって恐くない。受験英語から離れて、楽しみながら英語を勉強してちょうだい。もっと英語を好きになって、もっと上手になってください。3年間、お疲れ様でしたぁ!!