明日と明後日の授業を

 休みます。
 娘の受験に付き添って来ます。
 ひとりの保護者として入学試験を体験するのは3年ぶりのこと。
 娘が二次抽選にはずれて、附属の体育館から家人に肩を抱かれて出てきたときからはや3年、あっという間と言えばあっという間、色々あったと言えば色々あった。
 娘が公立中学に進学したことを僕は一度も後悔したことはないし、正解であったと確かな自信をもって言い切ることができるけれど、当事者からすれば、そして身近に世話をしてきた家人からすれば、そうも言い切れない紆余曲折があったかもしれない、いや、あったでしょう。その選択の正しさを、彼女らに説明しなければならなかったことは一度ならずあったから。
 おそらくどこの私立中学に通っていても、大なり小なり問題は発生し、ごく普通に悩んだり傷ついたりしたことは避けられなかったはず。日々接するLECの子どもたちの日常を考えれば、容易に推測できる。すくなくとも進学した公立中学で出あった先生方のあたたかいご指導を考えれば、むしろその出会いは人生に訪れる数少ない僥倖のひとつであったろうと思わずにはいられない、それほど、中学の先生方にはよくしていただいた。感謝の言葉しかない。だから、まぁ、よい3年間だった思いたい。
 そして、いよいよ高校入試。
 やるべき準備はやってきたから、あとは、当日、娘が実力を発揮できるかどうか。
 僕にできることは邪魔をしないことだけ。娘を乗せて走る車で交通事故を起こさない、とか、前の晩にいびきをかいて、娘の安眠を妨げる、とか、つまらないヘマをやらなければいいなぁ、と心の底から願う。
 本人が納得のいく受験ができれば、親の出る幕はない。納得のいく受験ができなかったときのフォローをするために付き添っていくようなもの。
 
 というわけで、明日、明後日と塾を休みます。
 受験直前のみなさんには申し訳ないけれど、僕もひとりの親として責任をまっとうしたい。
 ごめんなさいね。
 また水曜日から、ガシガシがんばろう。

 では、いってきまーす。