中2

 英語は、助動詞を一気に攻略。
 遂にとうとうゴミ箱を二度蹴った。以前なら、スチール缶にへこみができるところ。今は強化プラスチックなので、実害はない。ただまぁ無茶苦茶消耗した。顛末は以下のとおり。
 work が訳せないで、「わかりません」という生徒に、「わかる。前後関係から思いつくものを入れて訳してみろ!」と言うと、いつものダンマリ、フリーズに入る。平常授業の中では、早々にあきらめて次の生徒に振るのだが、きょうは絶対に答えさせようと思って、正面対峙した。待っていると生徒の顔から明らかに緊張感が消え、成り行きに任せた表情になった。「ふざけんな、逃げるんじゃない!」と怒鳴って、「逃がさない、何でもいいから思いついたことを絶対答えろ」と迫ると、「その問題をしなければならないのですか」と来た、「よし、一歩前進、まだダメ、はい、次」と言うと、またフリーズする。「バカヤロウ」と怒鳴って、ゴミ箱を蹴飛ばした。それでもフリーズ、もう一度、「ふざけんな!みんなの時間を独占するな!」と面罵して、ゴミ箱をもう一度蹴った。やっと「この宿題をしなければならないのですか」と前進。「状況次第ではそれでもいい、でも、ここはダメ。お父さんの立場ならどういうべきか、具体的な状況を想像して考えるんだ、考えろ、想像しろ!」と迫った。またフリーズする。ストップウォッチを片手に、「いいか、30秒以内に絶対答えろ」と目の前で言って、時間を計る。「さぁ、時間だ、答えろ」「その仕事をしなければならないのですか」「よし、正解。それでいい。誰にも頼らずに自力で正解したんだ、よくやった。はい、みんな拍手!」
 そのあと、僕は、一番前の生徒の机にあごをのせてしゃがみこんだ。座っていた生徒がボールペンで僕を突こうとする。あのねぇ、そんなじゃれる場面じゃないでしょう。こっちはヘトヘトなんだ。