忘れないうちに

 先日、先々日と、中国新聞の投稿欄で、LEC卒業生(大学生)の投稿を読んだ。
 仲のよかった二人が、どちらもおのおのの祖父への愛情を記した内容だった。僕は、父方の祖父も母方の祖父も知らずに育った。祖父を知らぬ人間には、このうえもなくうらやましい、敬愛する祖父との温かい触れ合いが述べられていた。彼女らの豊かな人間性は、まちがいなく三世代の家族が睦まじく暮らす環境の中ではぐぐまれたものであったことに思い至り、その優しい人柄そのままの文章に魅せられて、僕は何度も読み返した。
 Wさん、Sさん、素敵なプレゼントをいただきました。
 ご縁があって、君たちの受験指導に携わることができたことを僕はあらためて嬉しく思います。ある朝偶然に、じつにすがすがしい気持ちを二度も味わうことができました。日々の暮らしは、しかし、また異なる次元でさまざまな問題を提起しているでしょう。にもかかわらず、君たちの文章が、僕や、あるいは、他の多くの人々にとって、おおきな希望を与えてくれことは間違いありません。人として失ってはならない家族の絆と思いやりをじつに生き生きと伝えてくれたのですから。
 どうぞ、その気持ちを大切にしてください。それは君たちの人生をより豊穣なものにすると同時に、君たちの周囲の人々をも明るくさわやかにするものですから。
 どうもありがとう。いつか書かなきゃ、と思いつつ、報告が遅くなりました。
 投稿欄なんて、めったに読まない人間が、どうして二回ともヒットできたのか、不思議ですけれど、これもご縁でしょうか、、、