時刻は零時をまわった

 新高3の少年が気合をいれて勉強している。彼を駆り立てているものが何であろうと、僕に邪魔する権利はない。学年末試験も終わり、ふっとのんびりしてしまいかねないタイミングで、勢いよくダッシュできる子はそんなに多くない。「先生、遅くまでありがとうございました」と、礼儀正しく彼が去る。「おう、また頑張ろうぜ」
 未来を見据えて走り出した子に、LECの提供できるものはもっとあるはずだ。新しい気持ち、新しい試み、新しい取り組み、春だからこそ始められるものを始めよう。

 春だ、まちがいなく。