時々雨、干天に慈雨

巷には恐ろしいほどの物価上昇の気配があって、いったい半年後にどうなっているのやら先行きが見えない閉塞感がある。というのもIT関連のイノベーションが今までのようにブレイクスルーを招くとも思えないし、BRICSの経済成長鈍化、サブプライムローンの金融不安があって世界経済そのものが同時不況に陥っている。輸出関連産業の伸びもまったく期待できない。内需も輸出もダメダメで、インフレだけが進行するという悪夢のような世界が待ち構えている、と言ってよい。
9月の臨時国会でどういう形の補正予算になるのか、例によって、わが国の内閣総理大臣は何がしたいのかよくわからない。財務省よりの考え方をする人だから、麻生幹事長の唱える大型景気対策と意見を調整するのは非常に困難だろう。どうせ玉虫色のどっちつかずの中途半端なものができあがって、自己保身に窮するのが目に見えている。この内閣が瓦解するのももう時間の問題といってよい。
じゃぁ民主党が政権をとれば快刀乱麻、あらゆる問題がきれいさっぱり解決するかと言えば、絶対そうはならない。異なる意見をもつ人が多すぎて党の結束さえ守りきれないだろう。今は政権が目の前にぶら下がっているから、おとなしくしているけれど、権力を手に入れたとたん分解が始まる。また党首が党から浮き上がり、党そのものの分裂を招きかねない。
ろくでもない世界が待ち構えていることを正しく認識して、日々の営みをまっとうに積み重ねるには、勇気と根性とちょっとした幸運が必要だ。どんなに努力してもうまくいかないこともあって、くじけそうになるときもあるけれど、はじめから運をあてにすることはできないけれど、がんばっていればいいことがある、と信じて進むしかない。

で、まぁ、こんな床屋政談はどうでもよくって、とにかく、大団円の近づく講習会は今日も荒れたりなごんだりしながら、匍匐前進もどきの進行状態で進んでいる。

その後のMINI
ついに廃車に決定。老兵は去り行くのみ、と言ったのは、ダグラス・マッカーサー将軍。ローバーは去り行くのみ、と、しょぼんと言っておこう。