RUN RUN RUN!

午前11時
小6は算数・国語・理科と順調にテキスト演習がすすんでいる。昨日の過去問演習のスコアシートを「見てもらっていない」と生徒がひとり朝一番に言ってきた。こうした場合、極端に良いか極端に悪いか、どちらかのケースになる。案の定、5回連続で合格圏内に入っていた成績が、昨日だけは×印がついていた。敗因は社会、過去最低の数字になっていた。とりわけこの年度の問題が難化しているわけでもないので、慢心があったとしか思えない。理由を聞いても答えられない。「油断していたんだろう、本番でなくてよかったな」と軽くすませ、自信過剰で、過信した態度を反省するよう促した。いい薬になったはずだ。実力不足で大きな不安を抱えている生徒からすれば贅沢な悩みかもしれないが、どんな理由であれ、失敗したらそれまでだ。あと一月ちょっと、気の抜けない日々が続く。

正午
中3はランチ・タイム。「きょうはゆっくりおいしく食べてください」と言うと、小6がワーッと盛り上がる。
と言うのも、小6は依然として理科の演習真っ只中。「ヒトのからだ」で露見した弱点を波状的に反復演習中。「しくじったらランチ没収!」とジャブを入れている。
まぁ小6女子の反応のすさまじいこと、目を吊り上げて反発する。毎年のことではあるけれど、男子は意外に素直に「がんばらなきゃ」という方向に向かう。遺伝子に組み込まれた狩猟者の本能にスイッチが入るのかもしれない。女の子は、たぶん既得権を脅かされることに即時的怒りを感じるのだろう。小テストのスコアとランチには何の関連性もない。まったく理不尽な抑圧であることを、これまた本能的に見抜き反発する。
さて、どうなることやら。