きょうも受験生、ガンバレー!!!!!

午前8:50
小4の算数は予定通りスタート。チビちゃんたちは意気軒昂、闊達に授業に乗ってくる。彼らの鼓動が教室全体を活性化しているような錯覚に襲われる。オジサンがすでに失って久しい命の輝きが彼らには溢れている。来年度、小4のクラスを作らないと、こうした体験は消えるわけでちょっと淋しい。塾の少子高齢化は望ましいことではないような気がする。
小6は3名登場。昨日の感想を聞く。的確に自分のできなかったところを説明できる。たぶん、そういう場合は大丈夫。「とりあえず、埋めました」とか言っていると、アウト。「〜ができませんでした」と冷静に振りかえる余裕があれば、セーフ。もちろん程度問題だけどね。きょうの小6の時間割はグレーゾーンで、明記されているわけではないけれど、「元気ならおいで」というのが塾の立場。試験が終わって次の日にどれだけ余力があるかは、その子次第なので、よく言えば弾力的な、悪く言えば中途半端な対応にならざるを得ない。

1名、説明文は三つしか答えられなかった、と危機的発言をした。「お姉ちゃんに怒られた」と顔が曇る。まぁ、ふつう、怒るだろう。算数は二つしか空けていない、理科は月・てこ、できた、社会は、好きな歴史ばっかりで苦手なところが出なかったので、できた、という発言。ふーん、と他人事のように聞いて、全体の受験者数は、と尋ねると、150人くらい、と言う。へぇー、それは少ないなぁ、じゃぁ大丈夫じゃない、ということで話は終わりにした。今さら、どうこう言ったってどうなるものでもなし、一生懸命やって時間切れになったのであれば、それはもう仕方ないし、不注意も怠慢もないわけだから、潔く結果をまてばよい、本当にそう思う。
さて、どうなることやら。

午前10時
依然として、小6は昨日の受験の話
「合格鉛筆、使った?」
「社会の時間に床に落ちて焦った」
「試験中に合格鉛筆を落とした生徒は合格するっていうジンクスがある」
「ホント?じゃぁ、合格だ」
明日の発表が待ちきれない、せめて補欠合格通知は来て欲しい、と、心が散々に乱れているさまが手にとるように分かる。それでもタイムキーパーが時間を告げると、次の演習に入っていくところは訓練された受験生。それを見て思うことは一杯あるけれど、今は、とっておこう。

午後5:20
小5の再テスト受験者が騒々しく帰宅していく。「てこ」の試験で基本的理解を疑われてしまったペナルティ。再テスト一発で合格だから、重症ではなかった。

懐かしい卒業生が1名登場。全寮制の中高一貫校に通っているS君(中1)。ブログを読んで、「僕も何か本をもらおう!」ということで登場したらしい。
「これ、いいぜ、『16歳の教科書』」
「家にあります、読みました」(笑)
「さすがだなぁ、じゃぁこれは、『イチロー262のNextメッセージ』!」
「学校の図書室にありました」(笑)
「うーん、じゃぁ『英検3級ポイントマスター』」
「買いました、持っています」(笑)
「にゃんだとぉ、じゃぁこれだ『竹中式マトリックス勉強法』」
「えええぇぇ、なんかやだなぁ」
「うるさい、これなら、お母さんも大喜びだ」
「ぶつぶつぶつ、浅田次郎とかないんですか、「鉄道員(ぽっぽや」、泣きましたよ」
「じゃぁ、これもつけてやる『ニセモノ師たち』中島誠之助、おもしろくってためになる」
「『プルート』は?」
「だめ、子どもに漫画はだめ」
ということで、「ぐれずに済まそうと思ったら、本を読むしかない」環境で、二万五千冊の蔵書を片端から読み続けている読書少年に変貌した、元ギャングスターのS君が元気なところをみせてくれた。

午後7:10
静かに中1の数学演習が続く。中3は明日から学校、課題は何とかなったようだ。明るく試験対策にいそしんでいる。
明日は、午後5時オープンです。それまではclosed。伸びきった補給戦を調えて、戦線の整理整頓。最後の冬季大攻勢の準備。

午後9:00
五月七日、八日に開かれる将棋の名人戦の開催地に、なんと福山が選ばれた。場所は福寿会館、LECOBの安部君のご先祖様がお建てになった建物。いやいや、楽しみなことだ。羽生さんを間近に見られ、大盤解説に参加できたら嬉しいな。
高校初級の数学、千葉大の平易な問題で失速。なんだかなぁ。

午後11:15
確率の質問を受けて、「はいよ」と受けて、(1)はさらっと行ったあと、(2)でひっかかる。焦れば焦るほど袋小路。ニャロメェと思いつつ、生徒を待たせて試行錯誤、これでダメならもうヤメ!と思いつつ、説明しつつ解いていくと、あっという間にゴール。なんじゃらほい。生徒にダイレクトに説明するときが一番脳が回転するのかしらん、やれやれ。

ちょっとくたびれモードで帰ります。