小雨のぱらつく午後であった

午後3時、予定通り、中3公立高校の入試問題演習からスタート。きょうは実物大、そっくりの用紙。
だからと言って、何か効果があるわけではなかろうけれど。


昨夜、NHKのBS-hiから録画した「熱中時間」を観た。
ふふふ、東君、ちゃんとばっちり映っていたじゃないの。
あの画家の方の世界観にはついていけないところがあったし、冬虫夏草はやっぱり正視に耐えないところがあって、どうも僕の守備範囲じゃないけれど、この世の奥深さの一端には触れた思いであったよ。ANOTHER WORLDっていうのが正直な感想でした。でも、何かのふとしたきっかけで、冬虫夏草の魅力が、ぱっと分かってしまう瞬間ってあるかもしれない気もする。だから、東君、懲りずに布教に努めてくだされ。君の語る言葉であれば、僕は素直にいくらでも楽しんで聞けるような気がするから。僕には理解できないものや好きになれないものでも、君を媒介して、君のキャラクターの一部として提示されれば、受け入れられる気がする(笑)。たぶん、君は大いに不満を感じるであろうけれど、ね。
 でも、すごい世界だよね、生きた昆虫に巣くい、じわじわと菌糸を伸ばしながら苗床にしてしまい、胞子を育てている姿って、ふだん僕らが食物連鎖として認識することで、ソフトに受け止める「食う・食われる」の関係を、即時的に視覚化しているようで、心の底にある根源的な恐怖心を揺さぶられるような凄みを感じます。あの大小さまざまな冬虫夏草のコレクションが君の部屋にもズラッと並んでいるんでしょ。ふと不気味に感じる夜ってないですか?虫たちの内臓を食い破っていく菌糸の音が聞こえてきたりしませんか?


午後7時10分
中3の公立高校入試演習が終了。5教科の過去問演習を採点し、所期の目的をほぼ達成した。おおむね良好な結果を得た。で、ついにモッチィに大本営命令、「さしかえせずに、このまま突入する!」。
「ほんまですか」「ああ、本当だ」「きょうの点数をあと5年分維持できれば、絶対に、1:9枠でOKだ」「ええぇぇ」「ただ素行欄に何書かれてるか知らないぜ」「ふふふ」 ということで、まぁ、きょうは意見の一致をみた。
覚悟を決めた。4年分の演習結果から考えて、突破できる可能性はじゅうぶんあるし、彼のガッツがあれば、入学してからもちゃんとついていける。むしろ、下手に余裕のあるところへ行けば、伸びるものも伸びないだろう。より大きな器を用意してやるべきだ。厳しいかもしれないがやりがいのある環境を準備してやって、眠っている才能をおおいに刺激してやるべきだ。もちろん失敗する可能性も小さくない。また今年も、生徒を失敗させ、僕は頭をかかえ、心を粉々に砕いて真っ暗な闇の中でひたすら懺悔することになるかもしれないけれど、敢えて挑むべき可能性を彼は持っている、と思う。最終的な結論はご両親と彼の話し合いに任せたいけれど、ここは押していくべきだと思う。

午後9:00
中3男子の英検2次試験対策。きょうは一勝一敗。落ち着いてよく考えているところがよい、が、考えをまとめきれないまま、焦って英語にしてしまう失敗があった。麺をきちんとゆでないまま皿にうつしてはならない、アルデンテで召し上がれ、というわけにはいかないぜ。

午後10:10
戦後最悪の不況に突入した日本社会で、どういう人生を生きるべきか、きちんとしたポリシーのない大学受験は不毛である、という話をした。もっと真剣に社会を考え、自分自身を見つめなおし、何ができるか、何をしたいか、考えてくれ、というお話をした。英語の授業でする話ではなかったかもしれないが、塾屋が塾でする話ではあったように思う。


さぁ、明日も頑張るぞう。午後三時オープンです。
入塾案内は、午後4時までにしていただけると助かります。木曜日は午後4時から午後10時過ぎまで、途切れることなく授業があり、必ず雑用が発生し、時に事件が起こって、恐ろしく攻撃衝動(というか防衛過敏というか)の強い一日です(笑)。
電話での入塾説明が、実にそっけなく無愛想になってもお許しください。
直接ご来訪いただければ、少しはましな対応をできるように思います。