冬期講習 終了

つい先日、12月30日のことだ。
卒業生が二人遊びに来てくれた。FさんとSさん。
Fさんは、就職して1年目のフレッシュマン。就活の達人と言ってよい。うたれ強く戦い抜いた。彼女の話はいつもコミカルで、聞いているといつも笑ってしまう。苦労したはずなのに、それをさわやかに語る話術をもっている。それはもうひとつの芸の域に達している。
Fさんは、関西の旧帝大の文学部三回生。研究者の道を一直線に歩んでいる。アパート-大学-図書館-の三角形を規則正しくまわるような暮らしぶりだ。美術史専攻で、近代建築の始まりをルネサンス期のイタリアでやるそうな。すでにドイツ語、フランス語、イタリア語を英語同様に読めるようになった、とさらりと語った。「文献の研究に役立つと思って」と奢るところは微塵もなく静かにほほ笑む。大学の学問以外のことにはあまり興味がない、時間を使うのが惜しい、というから本物だ。

お二人を前にして、塾屋としてこの3年間で何をつかみ、何を身につけたか、深く恥じ入った。芸らしい芸を磨いたわけでもなく、研鑽を積んで習得した何かがあるわけでもない。それが、どうだ、教え子たちは。アホな塾屋を軽々と置き去りにして、それぞれの人生であざやな跳躍を決めている。

塾屋がんばるべし!



明日から平常授業にもどります。

と言っても、受験生中心シフトになるので、非受験生の居残り再テストは原則停止。翌日に振り替えます。

また、小5から小6への留学も停止します。

では、明日午後4時に。