中3の男女各1名が、11時まで頑張った。
10時50分ごろ、車が駐車場にゆっくりと入ってきた。
社会の質問を受けていた少女に、
「君んちの車がきたよぉ」
「えぇぇぇ、連絡してませんよぉ」
「馬鹿だな、親心だよ、もう11時だぜ、迎えに来るよ」
「ふーん」
授業を終えて、少女が外をみる
「先生、あれ、うちの車じゃない」
迎えが来ていたのは少年の方だった。
待ち時間のできた少女は、数学のプリントをリクエスト。
車が来るまで解いていた。
車が来ても解いていた。
解きかけの問題をもったまま車に乗った。
たぶん、車の中でも解き続けるだろう。
あの子はそういう子だ。
がんばれ。