広大附属福山中学合格発表

合格者ゼロでした。

生徒のみなさん、本当にすみません。
村上の責任です。
君たちはよく頑張りました。
たいへん立派だった。
保護者の皆様、どうか、その頑張りを認めてやってください。
みんなこの一年でよく成長しました。
大きな宝をみんな手に入れてくれた、と思います。
その宝に「合格」の二文字が添えられなかったことが残念でなりません。
村上の拙劣な指導が原因です。伏してお詫びいたします。


以下、本日の顛末。

合格者ゼロのはじまりはメールだった。
4時前にパソコンを開けた途端に、保護者のメール。「番号ありませんでした」。ぐほっアルファ・ストライク。打ちのめされて呆然としつつ、やっとの思いで謝罪の返信。

二人目は、直接親子でみえられた。少年が、ぶすっと「ありませんでした」
絶対の自信をもっていただけに、足元がぐらつき、目眩をおぼえた。
お母様に心からお詫びした。

三人目からは、連鎖反応でガンガンきて、、、もう何が何やらの恐慌状態。


いったい、何を教えてきたのか、何を指導してきたのか、申し訳ないし、悔しいし、気持ちが散々に乱れてどうしようもない。


それでも子どもたちは、ちゃんと時間通りに集合し、新中1用の授業を待っている。立派じゃないか。泣きたいだろうし、何もする気がおきないだろうに、ローマ字のテストを受け、正負の数の加法をマスターし、いつもどおり、ふだんどおりに、笑ったり、小突き合ったり屈託がない。ああ子どもは強い。

テスト連発のドリル演習で、とにかく、頭をつかい、集中させて、気持ちを切り替えさせるように仕向けていると、




メールが来た!

「来ました」のメール。「繰り上げ合格候補者通知」の速達が届いた連絡がご家庭から入った。
ひとり、少年に希望の小さな小さな光がさす。


「人生は敗者復活戦だ!」
と子どもたちに宣言した。
授業が終わった。


休憩時間、自習室に移動し、昨日の発表で泣いた中3女子に声をかけると、
「来ました、補欠の通知」
やれやれ、また、ひとつ、小さな小さな光がともった。
まだ、希望はある。


そう思いつつ、01教室にもどり、パソコンをのぞくと、
帰宅した小6女子から「来ました」メール。
さらに、ひとつ、小さな小さな光。

それから一時間後の自習室でかわされた中3女子との会話。
「二度あることは三度あるっていうじゃない。君んちは、お姉さん二人もそうだったでしょ。だから、君にもきっと来るよ。そうそう、こっちのこの少年も繰り上げだよ。一週間ぐらい待ったんだっけ?えっ、もっと待った?ふーん、そうだったかなぁ。あっちの少年は市立だけど、最終日に電話をもらった人。えっ、締切午後4時の1時間ぐらい前?すっげー、ギリギリだったんだよな。あああ、この人はねぇ、とうとう来なかった人。えっ、「絶対来る」って俺が言ったのに来なかった?許せ、そういうこともある。ああ、あっちの人はすぐ来たんだよな。発表の翌日に速達が来て、その日の夜に電話だっけ?うん、うん、そうなんだ。なんかさぁ、申し訳ない、ギリギリで突破してる塾なんだよ、うちって。しょうがねぇな。俺がヘボだから。みんなに迷惑かけるよ。だから、まぁ、一日や二日待たされても、焦るなって」


明日、何か展開があるのか、全くわからない。
とにかく、懇談が始まる。
きちんとやろう。