明日の土曜日は

4月14日(土)

4月1日に臨時休講した授業の振替が2件あります。

 中2    = 8:20-10:20
 
 数ⅡB応用 =9:30-12:20


4月15日(日)

振替は1件

 高校中級数学 = 16:30-19:30


以上、再確認です。よろしくお願いいたします。




以下、本日の雑感

地方国立大学に現役合格し、4年間普通に学生生活を送り、社会的評価の高い企業に就職したけれど、3年間ぐらい勤務してやめ、自分の納得できる道をあらためて模索する、という話をちらほら聞く。

経済的安定よりも、生きる充実感を求めて離職・転職する若者が増えていることに驚きはしない。言ってみれば、自分もその一人だったから。組織に入れば大きな仕事ができる、という考え方にも魅力はあったけれど、組織の歯車になってしまうことに対する嫌悪感の方が強かった。わがままだったのかもしれない。組織に属しつつ、きちんと自分の世界を充実させている人々が多数いらっしゃるのだから。ただ、自分には無理だった、と今でも思う。

民間企業の終身雇用制度が綻び始めていることは誰の目にも明らかだ。自分を殺しつつ終身雇用に媚を売るより、自分を生かすために、敢えて転機を求める若者が増えることは、社会の人的資源が流動化し、より個人の適性が尊重される社会になるという意味で、好ましい傾向だ。ただし、転職には、時間もお金もかかり、精神的にもタフでなければ乗り切れないことも多いだろう。必然的に家族を巻き込み、不安定な人間関係をときには壊したり、傷つけたりすることもあるだろう。周囲の理解と支援がなければ、なかなかスムーズには運ばない。

そうしたネガティブな面をどう克服していくか、明確な処方箋はない。個々人の事情次第というしかない。今後、日本の社会全体が、そうした若者を支援する仕組みを、もっと充実させる必要があることは確かだろう。とりわけ、親子関係の緊密な家庭においては、親の理解がより求められる。

失敗してもよいから挑戦しろ、失敗してもくじけずまた挑め、という基本的スタイルをとっているLEC進学教室のあり方からすれば、「転職?おおいにOK。どんどんやれ!」って言いたいところだが、日本の、とりわけ、この中国地方の、企業の求人状況を考えると、「覚悟がいるね!」と、ついブレーキをかけてしまいそうな言葉をつけたしたくなるのも事実だ。

だから、こう言いたい。人生に転機は何度かやってくる。その時に、自分を生かす道は何か、明確に認識できていれば、たぶん、転機を好機にすることができる。では、自分を生かす道をどうやって見つければよいか、それは、本当のところ、その人次第なのだが、ひとつ言えることは、中学・高校のころから、自分の人生に真剣に向き合い、常にどう生きるべきかを鋭く問い続ける営みを継続していれば、必ず、見つけられるだろうし、見つけるためにふさわしい出会いが訪れるだろう、ということだ。

もちろん、大学4年間で十分かもしれない。しかし、大学3年になれば就活が事実上スタートする現況では、もっと前から、大学受験そのものを含めて自分なりの人生プランをたてる必要が生じている、と言ってよい。

難しいことだ。社会の仕組みや成り立ちを何も知らない高校生が、自分のライフプランを考えることは、絶望的に困難だ、もし、ひとりでやろうとすれば。しかし、経験豊富な大人が、上手にアシストすれば可能だろう。学校という組織は、まさにそのためにあるのではないか。大学受験のための学力養成機関であっても、もっと広い視野にたち、もっと深い洞察のもとに、生徒を導く教育機関として機能する使命が高校にはあるはずだ。

LEC生の在籍する高校が、そうした使命感溢れる高校であってもらいたい、と思う。

村上もまた、LECという場で、いっそうお節介にもあれこれ口出しする機会を増やしたい、と、思う。

できれば、もっと知的に、もっと思慮深く(笑)。