小4 理科・社会

 都道府県の県庁所在地を確認。雑学大会になった。知識量の個人差が露骨に出る。
 ある児童が、「こだまに乗って、大阪に行ったとき、博多から新大阪までの駅名を全部覚えた」と、自慢するでもなくポロッと口にした。
 「ビンゴ!」たんなる好奇心にまかせて身の回りの環境から、怒涛の勢いで知識を吸収してしまう子どもになってもらいたい塾屋としては、賞賛を惜しまない行為である。
 理科の時間、しかし、その子は、喘息っぽい感じで、喉がヒュウヒュウと鳴ることに耐えられず、勝手に笑い転げて顔を真っ赤にし、涙をこぼして息も絶え絶え、授業で教える「月の満ち欠け」もあったものか、木っ端微塵に自滅した。
 すべからく、子どもなんてそんなものだ。