刻一刻と

 タイムリミットが迫り来る中、入試問題演習が続く。きょうの小6の社会から。
 「いいかい、細かい知識が要求されている部分はほとんどない、それよりも、誰もが知っている疑いようのない知識を、論理的に積み重ねて答えを一つに決めていく力が要求されているんだよ。遣唐使船は日本から西へ向かう。とすれば、東よりの風が吹かなきゃすすめない。利用するべき季節風は、夏の南東に吹く風に決まってる」

 新聞記事を活用して、「西高東低」「春一番」「小春日和」を答えさせる常識問題を作ってやらせてみたら、恐ろしく低い正答率にいまさらながら唖然とした。
「新聞を読みなさい、お天気欄に毎日目を通しなさい。どの言葉も日常生活の中で身につけるべき言葉でしょう。テキストやプリントで覚えてもすぐ忘れるけれど、生活に根ざした次元で身につければ、決して忘れない」

 12月の新プログラムを策定。新たに計算力強化演習を組み込んだ。来週からは、私立中の過去問演習に入ります。そろそろ足元を固めないとね。

 などなど。

 中3の入試対策も期末試験が終わってやっと本格化。やっと小6並に10時間近く頑張れるようになった。しかし、まだ慣れないらしい。コンビニで買った「おむすび」を近くの公園で食べてきたそうな。
 「おまえさぁ、塾に戻ってきてから食べりゃいいだろう。何、遠慮してんだよ」
 「いやぁ、勉強する場所で食事するのもどうかと思って、、、」
 奥ゆかしい、というか、なんと言うか、寒かっただろうに。気の毒なことをした。

 どうか受験生が体調を崩しませんように。風邪をひきませんように。最後まで意気軒昂に突っ走ってくれますように。