掃除も無事終了

 業者の方に机と椅子の再設置を任せたら、03教室の配置がすっかり変わっていた。見た瞬間、「いいかも」と思いなおし、無駄に大きい本箱を、ぎっしり本の詰まったまま体全体の筋肉を使って移動した。横幅が85センチしかない空間に84センチ幅の本箱を切り返しながら押し込んだときは、さすがに息があがった。というわけで、03教室のレイアウトが根本的に変わった。03教室の常用者からは、「圧迫感が、、、」という感想も洩れ聞こえてきたけれど「ちょっとこれでやってみよう、どうしてもダメなら、また考えるから」と押し切った。
 そして午後、その瞬間がきた。01教室は、物理的限界の25人。02教室に空席はあるけれど、中1の数学を授業中。やってきた高3生を収容する場所は03教室しかない。昨日までなら、この時点でアウト。なぜなら、もう03教室には空席がなかったから。でも、今夜は大丈夫。机の間隔を少しずらせば、もう一席ぐらい速攻で増設できる。机と椅子をワンセット、02から03へ移動。OK。ちょっと狭いけれど、そこで頑張ってくれたまえ、いずれ、他の席が空くだろう。
 まったく、いつもの綱渡り。今夜のようにうまくいく日ばかりではないだろう。しかし、たぶん、今夜がピークのはず。もう今年度、これほどの生徒が局地的に集中することはない。私立中と公立中の期末試験が重複し、なおかつ、小6が受験特訓で全員居残りになるなんて組み合わせは、日程上、もう考えられない。バトル・オブ・ブリテンを乗り切った、ヒュー・ダウディングの気分。
 と、1940年で、思い出した。きょうの午後、生徒に尋ねられた期末試験で出題された日本史の問題。次のみっつの1940年の出来事を順番に並べかえる問題。 ア)フランスがドイツに降伏した。 イ)日独伊三国軍事同盟が締結された。 ウ)イタリアが参戦した。 正解は*1。僕は見事に間違えたけれど、この三つの出来事に因果関係を認めて、正しく並べかえることのできる中学二年生がいたら、立派な折り紙付きの軍事オタクで、2チャンネルの軍事版の住人になれるにちがいない。たぶん、授業をしっかり聞いていたらできたのだろう、授業中に何かわけがあって強く力説した箇所なんだろう、と推察する。でなければ、ふつう、出題がためらわれる重箱の隅。

*1:ア-ウ-イ