適性検査対策v.s.センター対策v.s.高校入試対策+色々

 センター対策。9時からの授業を強引に6時からに移し、分散して対策を練る中学受験生をあっちの教室、こっちの教室と移動させながら、疾風怒濤の授業をおこなった。センター英語の第二問対策、60問近くの語法問題を一問一分平均で解説していった。授業をしながら、だんだんテンションがあがって、岡崎先輩のおみやげ、湯島天神の合格鉛筆を渡したあとは、噴出するアドレナリンを抑えきれず、両手の拳を握って「ファイトォ!」と絶叫してしめた。
 そして、すぐさま面接の準備をさせていた小6の市立福山中適性検査対策。
 きょうは面接シュミレーション。市立福山中3年の「面接なら誰にも負けないわ」というSさんをアシスタントにお願いして、4人一組で練習した。
 明るくハキハキ語る子もいれば、クールに渋く語る子、完璧に舞い上がってプッツンする子、個性と言ってしまえばそれまでなんだけれど、「入学したい」という熱い気持ちが、面接官にまっすぐに伝わるようにするには何を工夫すべきか」、という視点からSさんにアドバイスをしてもらい、僕がそれを肉付けして説明した。
 勝負に賭けるアスリートらしく、Sさんが最後に「勝ってやる!」という強い気持ちの大切なことを説いた。いい言葉だった。僕が語るより、憧れの中学校の制服を凛々しく着こなし、実に表情豊かに見事に語る中学三年の彼女のほうが、ずっと説得力があった。持って生まれたカリスマ性というべきか、明日の面接でうまくいく生徒がいたら、それは僕の指導ではなく、彼女の感化力であろうなぁ。受験生が求めるべき理想のロール・モデルが目の前で励ましてくれて、勇気づけられない子がいないわけがない。オジンの出る幕は全くない。
 かくしてBig Saturday を迎えるにふさわしい金曜日の夜となった。
 彼ら、彼女らの健闘を祈りたい。