「先生、何をやったらいい」と少女は言った。

 小学校の卒業記念に何か舞台でやるそうな。子どもは子どもなりに色々悩みが尽きない。受験のことだけ考えろってわけにもいかないらしい。話をまじめに聴いていたのだが、いつの間にかぜんぜん違う話題にすりかわっていたのも毎度のこと。どこまで真剣に悩んでいるんだか、何を真剣に困っているんだか、子どもはいつも支離滅裂で、しかし、とんでもなく大真面目だ。その落差と飛躍が子どもであって、そこに合理性を求めても無駄。受け入れるしかない。いや、おもしろがるしかない。

 明日もまた、さらりさらさらさわやかにやるぞ!