実は昨夜、

 LEC第一号生徒、LEC早稲田軍総帥、安原君(早稲田大學教育学部大学院修士課程)が来訪。例の「はしか」騒動で、学校が突如休講になり、久しぶりに帰省となった由。例によって、授業終了後に、グラッ○で歓談。
「修論を完成するまでは禁酒です」というストイックな姿勢に共感しつつ、政治と文学と法と漫画に話題が広がる広がる。以下、記憶に残った安原君の言葉抄録。
「ベルンハルトシュリンク(「朗読者」の著者)は、これから正統派の法学者として主流になると思います。師匠には、小説を送っていなくて怒られたそうです」
「丸山真男は、戦時中、広島の宇品にいましたよね、ふとした偶然で原爆から逃れたらしいんですけれど、生前に彼はそれを公にはしなかったそうです」
「村上春樹の「1973年のピンボール」は、大江健三郎の「万延元年のフットボール」を意識して書いているって話なんですけど...先生、もういっぺん読み直してその説を考察してください。題名も似ているじゃないですか」
「他者のアイディアと自分のオリジナルな意見との境界線をどこに引くべきか、その基準がいつも揺らいでいてもどかしいんです」
「塾の教室のにおいはかわらないですね」
「市立高校の先生が、先生のブログを呼んで、『コミュニケーションを売りにしている学校にしては、プレゼンテーションがいまひとつ』とかっていう内容を、辛口じゃないかって言ってましたけど、保護者も目にしているんで、あれでも抑えた表現にしているんですよって、畳み掛けておきました」(彼は市立福山高校OB) 
「ロンドンにいる安部(LEC・OB)は、忙しいとか言いながら、今年のチェルシーの試合は全て観た、とか言ってるんですよ、まったくリアル・ぼんぼんですよ」
「教授の随行員で国会にいったとき、東京新聞の写真にバッチリ写ってしまいました」
「分からない人にはわからないだろうけれど、谷崎純一郎の『痴人の愛』がいいです」
「浦沢直樹のプルートは、第一巻の『ノース二号』で号泣しました。あの話はもうあれでいいです」
 などなど、彼と話していると、いつも大学生にもどったような気分で、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ楽しいおしゃべりを果てしなくしてしまう。
 というわけで、とても幸福なひとときでした。