風ニモ負ケズ、、、

★MINIあるいは愚かな塾屋
 午後1時半、明るい日差しの中、西から北に舞う風が激しい。時折、どこか風の通り道で擦過音が響く。
音で思い出した。今朝、娘が、「同級生から、うちのMINIをかわいいと言われたよ」と言う、へぇー、見られてんだなぁ。「坂を登るときに、音がするからわかるって」音?、ああエンジン音、今、調子悪くって馬鹿でかい音がするからなぁ、このまえスタンドで、マフラーはずしてんですかってきかれた。「音がするって、ただたんに古いってことじゃないのって言ったんだけど」うーん、たぶんねぇ、ラジエーターに原因があると思うんだけど、これ騒々しいもんなぁ、まるで2速か3速で、走ってるような音だよなぁ、この間から、おかしいんだよなぁ。
 ということで、娘を校門前でおろして、いつもどおりUターン。ステアリングの遊びは45度の幅があり、直進するには小刻みに調節する必要がある。ときに右に15度くらいよれる。時速40kmなら楽しめる。時速50kmを越えると楽しむためには努力がいる。たぶん、時速60km以上で走ることもある国道2号では、子泣き爺のようにはりつく危険を背負って走っている。重戦車並みの走行音。戦艦並みの燃料消費。人間なら立派な過食症で、治療が必要だ。廃車にするべき車であることは間違いない、と考えながら塾までたどりついた。すぐに懇談が始まった。
 お昼、いったん帰宅するために、MINIに乗った。とにかくティンパニを乱打するような音が響き、ふかしてもいないのにオイルの焦げるにおいがする。普通に走っていても水温が瞬く間に上昇していく。燃料メーターは朝よりさらに左に振れている。
 ROUND1の隣りで停まったとき、へんだなぁ、おかしいなぁ、と、ふと視線をおろした。
 ギョェー、おい、なんだ、ギアがDに入ってないじゃないの、3じゃないの、そりゃ、とんでもない重低音で、燃料馬鹿食いで、振動だってするよなぁ、なんでぇ、Dにきてないの、ずっとこのまま走ってたの、毎回毎回?
 ということで、あらためてDまでちゃんと入れてやると、それなりにスイスイ走り始めた。すっとギアを入れたとき、いつから3で停まるような癖がついたのか知らないけれど、ここ2週間は、ずっと3速で走っていたらしい。視認していなかった。あぁあ。どこまでも愚かな塾屋。

★小6あらためプレ中1
 正負の四則計算まで来ると、ひとりひとりの理解度×計算力の差が広がり、とても統一的な問題演習は不可能になる。ガンガン5枚のプリントを電光石火でこなす子もいれば、膨大な間違いなおしに行く手を阻まれ2枚のプリントをやるのが精一杯の子もいる。みんな違って、それでいい。今は、ね。
 英語は単語の発音練習、ローマ字感覚からいかに離脱させるか、あれこれ試した。経験値をあげること、それに尽きる。持続する意志を支えてやること。焦らずやれる今の時期だからこそ、効果的に導ける。

★中3あらためプレ高校初級または中3F
 誠之館受験組みが分離され、過去問リハーサルに移ったので、飛び級組の中2ばかり。試験で抜けた子やいろいろあって、たった5人の授業。閑散という形容がふさわしい。しかし、おかげで、英語の自由英作文を添削形式で講義できた。数学は、円・三平方・相似の融合問題にやっと到着。受験生は過去問で同じみなのだけれど、飛び級グループは初見の問題でした。こちらも丁寧に扱えてよかった。

★最後の時間
 国立二次、和文英訳練習を行った。文法的なエラーを0にする方法を講義。残された日数で完璧にマスターさせる。成功のカギはやりぬく強い気持ち!しぶとく、あきらめ悪く、最後まで!

★誠之館攻略ラストミッション3
 平成17年度の問題は、シターモの苦戦を除いて、残り5名はシナリオどおり、取るべき点数をとった。きょう発表の志願者数も1増で止まり、0.97倍、依然として好ましい水準といってよい。明日は平成18年度の問題を朝9時から演習する。今の勢いなら、また自己記録を更新する生徒が出るだろう、いや、出なければならない。勝ちにいって勝たなければならない、そういう演習なんだよ。