空梅雨だと思う

at 7:00 p.m.

小5…漢字テストの準備が甘いと思う。もっと徹底的にやってこなければ合格できない。新しいテキストになってからまだ3回だから、あまり目くじらをたてるべきではないとは思いつつ、子どもらの悠長さが歯がゆい。

小6…キリンチームの演習。最後列の常連さん2人を一番前に座らせて、手取り足取り教えると、何のことはない、すらすら解く。アットホームな雰囲気で、語りかけるようにやれば実に小気味よく理解がすすむ。五列目に座っているときも、20人で学ぶときも、同じレベルの集中力をみせてくれよ、と頼むのは、たぶん教えるものの甘えなのだろうね。さて、しかし、簡単に解決する方法がない。だが、しかし、困難な方法ならあるだろう。乱暴に要約すれば、もっと上手に教えればよい、ということか。

中2・・・試験中の子は、試験対策。プリントリクエストに応じた。試験中ではない子たちには、学校の範囲に特化して、三角形の合同の証明をレクチュア。特殊角と共通角で二辺挟角相当になるパターンまで。すらすら解いていた、論理的な考え方に違和感を感じないですむタイプの子たち。逆に言えば、小説の読解で心情理解の設問に不得手な傾向を示しがちになる子たち。みんないろいろ、ということか。

高校初級・・・試験対策がメイン。試験期間じゃない子らには、それぞれ対応。言い忘れた。ここで言うぞ!
     高校1年生の試験期間中の生徒は、日曜日、朝9:00集合。弁当持参。午後6:00まで試験対策。 よろしく!!

6月に耽読し続けたミリタリィSFのひとつ、「紅の勇者オナー・ハリントン」シリーズ既刊16冊(全8話)を昨日コンプリート。と言っても原作はまだ進行中で、原書から翻訳されていないものでさえ5作品ぐらいあって、たぶん、日本語で全巻完結するには、作者の構想にもよるけれど、あと10年ぐらいかかる気がする。楽しみと言えば楽しみ、でも途中でストーリー展開を忘れてしまいそう。
僕の読んだ感じでは、作者のディヴィッド・ウェーバーは、ロバート・A・ハインラン直系、たぶん共和党支持者。求めるもののは名誉、失ってならないものは克己心。
フォレスターの崇拝者であることは著者自ら認めていて、この作品そのものが、「ホーンブロワー」シリーズへのオマージュということで有名。
「主人公が女性?」、それだけで10年ぐらい敬遠してきたけれど大失敗。プロットもストーリー展開も実に緻密。細部の構成にこだわるあまり、冗長すぎるのじゃないの、と思うくだりも毎回あるのだけれど、終わってみれば、「なるほどねぇ」と納得させられてしまうことが多かった。
主人公の八面六臂の大活躍も血湧き肉踊ることはもちろん、民主国家によくいるリベラリストの観念論を軍事リアリズムの視点から切り刻むときの小気味よさが隠し味だし、全体主義的政治体制の矛盾を認識しながら、その国家に忠誠を尽くさざるを得ない軍人の悲哀もスパイスになって、物語が深く豊かに膨らんでいる。モリネコという6本脚の猫も物語の小道具として抜群の働きをしている。ナウシカのテトよりずっと生き生きしている。まぁ設定上、人並みの知性があるのだから当然か。主人公は、隻眼、隻腕になってしまったけれど、ネルソン提督以上に今後活躍するのは間違いない。早く第9話が出ないかなぁ。

ということで、明日からはもうひとつ手をつけている「ヴォルコシガン」シリーズにもどる予定。10冊ぐらいあるから、夏期講習までには終わりそう。いや、そんな時間はもうないかも。