中間試験、生徒の反省、村上の反省

中間試験の結果を提出させている。ほくほく笑顔の子もいれば、曇り顔の子もいる。「この答案を見せてください」「これは何をしくじったの」と気軽に聞ける子はまだましだ。数字にくらっとめまいを覚える子も中にはいる。反省、反省、反省と続く。だから、気分としては、反省ではなくて敗戦。別に戦争をしているわけじゃなし、勝ち負けを争っているわけでもないので、不適切な表現だと思うけれど、気分的に何かそんな感じでいる。

盈進中学・高校の広報の先生方がいらっしゃった。公開授業の説明であった。懇談中なので出席できないことをお詫びした。聞けば、来年の中学の入試日程が早々と決まったということだった。また今年も、正月あけの5日から始まって、1月上旬にほぼすべての学校の入試が終わるらしい。
昨年の中学入試で、盈進中学への入学者数は6名の定員割れだったが、まだ善戦したほうだった。近大福山中学以外の学校は、みな定員割れし、悲惨なことに20名、30名を越える欠員を出している。
少子化に加えて、公立高校の授業料が無償化され、公立回帰の波はもう止められない。私立各校が今まで以上に魅力的な学校づくりを迫られているのは、大都市圏のみならず、福山市においてもあてはまる。どの学校も存在意義そのものが問われなおしているとすら言ってよい。
この18年間に、私立の中高一貫校ブームのあと、公立高校の単独選抜移行、公立高校の進学実績強化策、公立の中高一貫校設置と、公教育が怒涛の勢いで私学教育に挑戦状を叩きつけてきたのに対して、明確な指針をもって対抗措置を講じた私立学校とそうでない学校の差が、今、如実に現れているように思う。
伝統というべき伝統もなく、他を圧倒する教育理念もなく、深く共感をよぶ教育実践もない学校が、存立の危機にさらされても致し方ないことであろう。
私学、冬の時代、と呼ぶべき今、各学校のトップリーダーがどのようなリーダーシップを発揮して学校をアピールするのか、今年のオープンスクールはいつにもまして、見せ場の多いものとなろう。