夏期講習モード

小6の授業のギアを少しあげた。足元の段ボールをバシコーンと蹴り飛ばし、「何聞いてんだ、しっかりしろぉ」と声を荒げた。夏期講習モードになった。

節目節目でモードチェンジしてやっていかないと、好ましい緊張感を失って惰性で流れてしまう。「仲良し」の雰囲気に染まりすぎないように新人に入ってもらって競争を活性化させるのも一つ。小テストの合格基準を厳しくして、何がなんでもクリアさせていくのも一つ。

夏は勝負の時だ。うまくいけば飛躍できる。しかし、無駄に浪費すると途方もなく遅延する。

いずれにしても、受験生ひとりひとりが覚醒し、自らの在り方を根本的に変革しようとする意志を持たなければならない。

なに、簡単なことだ。「合格したい」と強く思えばよい。合格した時の自分の姿をリアルに思い描けばよい。そして、そのために何をすればよいか具体的に考えればよい。もっとも苦手なものから取り組めばよい。失敗したものから復習していけばよい。何度も何度もやり直し、腹の底からわかった、と思えるまで、とことん徹底してやればよい。すべてその繰り返しだ。

自分を欺かなければよい。自分を欺いている間は自信をもつことはできない。真の自分の姿に直面して初めて、人は自信を得る。不安を感じているなら、その不安と真正面から向き合うことだ。逃げないことだ。そうすればおのずと道は開ける。

そして、絶対にあきらめないこと。どんなに苦しくても、どんなに追い込まれてもあきらめないこと。最後の最後まで自分を信じて進むこと。それだけだ。

がんばれ、受験生! 夏はもう始まっている!!