人生を考える、ということ

高校生になったら、ぼちぼち人生を考えるだろう。

しかし、それはなかなか地に足のついた考えにはならないだろう。何かしっかりと自分の人生の指針を得たいなら、まず、先輩の話を聞くことだ。人生の先輩は身近にいる。ご両親が経てきた人生行路に耳を傾けるのはたいへん参考になるだろう。親でなくても学校の先生でもよいだろう。直接対話はすぐに疑問点を尋ねられるのがよい。

また、書物を通して、さまざまな分野の多様な生き方をしてきた人々の人生を参考にするのも刺激的だろう。疑問点をすぐに質問はできないが、自問自答を繰り返しながら、書物を通じて対話を重ね思案を重ねることは、多くの高校生に欠けている思慮深さを身につける契機にもなるだろう。

人生を考えることを避けて通るべきではない。自分の人生をより実り豊かなものにしたいでのであれば、それだけ時間をかけエネルギーを注いで考えることが必要だと思う。
人生を考えるとは、生き方を考える、ということだ。どんな生き方をしたいのか、自らに問うべし、すぐに答えはみつかるはずはないが、考え続ける過程で必ず人は成長する。
テレビにも携帯電話にもネットにも答えはない。自分の頭で考えるしかない。それこそが高校生の成長の秘訣なのだ。