20日の話

  • 小4

慣用句のお勉強 「動物編」これは毎年盛り上がるテーマ。その後は、星新一のショートショートの短編の読書・感想文。回数が進むにつれて、表現力が洗練されていくのが、嬉しい。基本的に、無自覚に子どもらは表現したがっている。正しいアングルで、ふさわしい機会を設ければ、子どもたちは勝手に表現し始める。乱暴極まりない意見にみえて、たぶん、間違っていない。ただし、「のせられて」表現するものと、「意図的に」表現するものは、別のものだということを、指導するものが認識しておく必要はある。

  • 小5

今年は、例年の倍の時間をかけて、最小公倍数と最大公約数の問題をしつこく、手を変え品を変えあつかっている。「数感覚」の稚拙な子どもらに抽象的な数の概念を、自在に扱わせるには、労をおしまず、解き方をやってみせ、やらせて自信をつけさせないといけない。確認、確認、また確認。最大公約数は「くたばれジャイアンツ!」最小公倍数は「レクサス!」(去年まではロッテリアだったけ)と、あいかわらず、意味のない呪文を唱えながらやっている。片方で素晴らしく抽象的、片方でどうしようもなく猥雑、この不均衡が算数の魅力なんだろうなぁ。

  • 中3

速読英単語の演習スタイルができた。二回やれば、パターンができあがる。大学入試用のテキストだが、入門編は中3で扱うのに手ごろだ。
三平方の定理の証明、最も有名な等積変形を用いたパターン(三角形バージョンと平行四辺形バージョン)を教えた。僕が中3のときに見て震えるほど感動した証明だ。残念だが、当時、僕を教えてくださった村上繁雄先生ほど、劇的演出をすることもできずに、淡々とクールにやってしまった。いや、あの感動は、ひょっとする自己幻想に過ぎないのであって、授業中はただぼーっと聴いていたのに、年を経るにつれて作為的に粉飾され、感動物語になってしまったのか。細部の記憶が妙に鮮明で、赤チョークで変形された三角形の板書が異様に生々しいのも不自然。教えるようになってから、むしろ、感動している自分がいるような気もする。まぁ、いい。三平方は楽しい。円、相似、三平方、と進めば、中学数学のゴールは目前である。

  • 高2

文法の総合問題演習スタイルが確立した。これを突き詰めてブラッシュ・アップしていけば、二学期は英検二級合格なんてちょろいもんだ。と、教えるものはすぐに自画自賛するけれど、実際、継続し続けること、体系を維持することは簡単ではない。働きかけ、鼓舞し、競わせ、自信をつけさせ、まぁ、色々ある。がんばろう、正しい方針のもと、正しい方向に進めばよいのだ。