今朝は町内恒例の溝掃除。男手は僕一人なので、一輪車で集めた汚泥を運ぶ。
 終了後、シャワーを浴びて、NHK-BSでNFLのダイジェストを観る。鍛え抜かれたプレイヤーたちが、飛翔するボールめがけて宙を舞い、重力を無視して激突する美しいスローモーション映像に圧倒される。
 塾へ来ると、生徒が三人駐輪場で待っている。「おかあさんがさぁ、英検受からんかったら、、、、」、ハイテンションで叫ぶように話している。あまりの声の大きさに「やめてくれ、近所迷惑だ、学校とは違うんだ」とウルトラ不機嫌に叱り飛ばす。
 彼らが悪いんじゃない、僕が低血糖だっただけの話。昨晩、ふとした偶然で、清宮監督率いるサントリーラグビー部のドキュメント番組を観てしまったせいだ。「あなたも自分の授業をビデオに撮って、何度も見て研究するべきよ」という家人の意見に深く同意。意味のある練習をするために、選手の何倍もの情報を集め、分析し、的確に指導する姿からは、学ぶべき点が多い。真剣にビデオ映像を見つめる清宮氏の横顔から、勝負師の気迫がひしひし伝わってきた。
 
 おだやかな日差しのもと、子ども神輿が表の通りをゆく。鐘を担いでいるのは小5のA君。ハッピ姿がよく似合っている。毎年、英語検定試験と深津の秋祭りがバッティングする。典型的な和魂洋才の風景、お神輿を遠くにみながらリスニングテストを聞く。たぶん、日本全国で似たような情景が展開しているのだろう。伝統の継承と社会の国際化は、決して排他的な関係にはない、むしろ、相互補完的な均衡の上に成り立っている。