ピタゴラ装置 DVD

 NHKで放映されているピタゴラスイッチの映像を集めたDVDに夢中になった。
 つい先日のある夜、11時過ぎ、疲れ果て消耗しつくして帰宅すると、家人が「今夜はこれを観るから、ビールもあるよ」とおっしゃる。僕はまだ行ったことがない、ロッツのヴィレッジ・ヴァンガード(神辺のフジグランにある店には何回か行ったことがあって、書籍の選び方に妙に納得することが多い)で、買ってきたとか。
 突然、縁日へ連れて行ったもらった幼児のように、妙にウキウキした気分で見たせいか、ひとつひとつの作品に、ひとつひとつのけぞって、「スゲェー!!」の連発。限りなくはしたなく感動し続けた。
 「俺も作りてぇ」と出来もしないことを思ったり、全国小学生ピタゴラ装置大会を開くべきだ、と空想したり、これは新しい日本文化の創造だ、と妄想したり、いつになく興奮した。
 きょうの午後、家族三人でもう一度見直したけれど、またも感動。どうも、レールが90度クルッと回転して、ピタッときまる瞬間に弱い。分かっているのに、毎回ドキッとしてヒヤッとして、見事な連動に感激してしまう。
 子どもの頃に、もし、僕がこうした映像を目にしていたら、あちらこちらからガラクタをかき集め、恐ろしくどうしようもないイミテーションをでっちあげ、日がな一日ビー玉を転がし続けていただろう。そして、一日三百回は、「ピタゴラスイッチ」と言っていただろう。
 人並み以上に幼稚な部分を抱えたまま大人になってしまった僕の心にある、実にガードの低いところにピタッとはまってくる不思議な装置たち。当分、頭の中で「ピタゴラスイッチ」のフレーズがリピートし、ロゴマークの旗がフラッシュバックしそう。

 今夜は最後のセンター数学の授業で、確率の解説をしくじったので、塾の話題に触れる気がしなくてすみません。

 期末試験も間近、また、明日からガンバロウ。