ということで

 きょうも一日終了。
 きょうは四年の国語で、長方形の紙を折って正方形を手で切り取っていくアソビをした。年々、はさみを使わずに紙を上手に切ることのできる児童が減っている気がする。まぁ、できたからと言って、何がどう凄いわけでもないのだけれど。参加者全員の作品を自習室に張って、他の学年の生徒に評価してもらった。
 五年生は、詩の読解。かの有名な山之口獏の「ミミコの独立」。しかし、場面の読みとれないこと。この子達も、幼年期に生意気にも親に向かって反抗したことはあるはずなんだが、自分の姿を投影できないのか、いや、ひょっとすると、そうした摩擦すら経験せずに過保護に大きくなったのか、いやいやそうではなくて、たんに、韻文特有のそぎ落とされた表現に不慣れなだけで、スイッチを入れそこねたのか、出来不出来はともかく、反応のぬるさに苛立ちを感じた。
 中3、二次方程式の文章題の復習。重力加速度と、何階から飛び降りたら意識を失って楽に落下できるか、というちょっと品の良くない話。子どもらが勝手に盛り上がる。
 親に心配をかけるな、と、受験生に説教をしていると、「僕は中卒でキューバに渡り、すごい野球選手になって23歳で東京ドームにさりげなく現れ、ドームの天井を突き抜けるホームラン打って、次に名古屋ドームに現れ、、」という妄想を滔々と語る少年がひとり。あのなぁ、現実逃避するんじゃないよ。
 高2は、いろんな巡り会わせで少年ひとり。実に濃密に60分、まさにやりたい授業をやることができた。何もいらないことを考えない、純粋な授業だった。教えたい事柄を教えたいように教えることができた。あっという間の60分だった。はっきり言える、いい授業だった。そして、はっきり言う、次はもっといい授業をする。負けるものか、ニャロメ。