高校2年生の進路選択の参考に渡した本

 文部科学省の外郭団体に支援された若手研究者たちの足跡を紹介する本。採用されれば、3年間1000万の研究費を支給されて自由に自分のテーマを研究できる制度を活用して、独創的な研究を続け、立派な成果をだした若き科学者たちの現在進行形の研究紹介が、実に親しみやすい文章で編集されている。高校生が進路選択をする上で、たいへん有益な示唆に富む本。
 先日、広島のJ堂で、「レジ正面に科学系の書籍がおいてあるなんてカッコイイよなぁ」と娘に語りかけながら、棚を眺めていて見つけた。最近は、ネットで書籍を購入することが多いけれど、「本は本屋で買え!」(「ラララ科學の子」矢作俊彦)というのは、やっぱり正しい。偶然、ひょんなことから、おもしろい本に出くわす醍醐味を久しぶりに味わった。そして、これは生徒に読ませなければなるまい、とお節介にも考えてしまうところが、塾屋の業か。
さきがけものがたり―未来を拓く研究者たちのドラマとその舞台