昨日のこと

 昼食時に、いっしょに食事していた娘が「トーカイがね、、、」と切り出した。
「トーカイ?ああ、東海大仰星か、ひょっとすると優勝するかもね」
「、、、、?」
「ええぇ、高校ラグビーの話じゃないの?」
「過去問演習の高校」
「あぁ、名古屋の東海高校ね、中部地方のトップ私立でしょ、で、どうしたの。」
 社会はばっちりだったけれど、数学で惨敗したという話。
「どうして失敗したの」
「原因不明の腹痛、集中できなかった。あとで見直したらすぐ解けた。」
「はぁ、何言ってんの、本番で同じことが起きたらどうするの。あとで解けてもあとの祭り。」
「部屋が寒かっただけ。冷え性なの。」
「なんだよ、原因不明じゃないじゃないか。ちゃんと対策しとけよ。」
「大丈夫、カイロ貼っていくから」
「じゃぁ、何も問題ないじゃん」
 という、噛みあわない親子の会話。もっと暖かく励ますべきだとは分かっていても、結果→分析→対策→実行というリニアな発想が優先されて、無味乾燥な反応しかできなくなっている。そもそも娘が高校ラグビー選手権を話題にするはずはない。あいかわらず、役にたたない、的外れの父親。せめて邪魔をしないように心がけよう。