実はまだ午後二時、授業前

 自宅で、管理業務をするために、ノートパソコンを塾に取りに来た。もっと早く来るはずだったのに、ソファでうたたね、朝食のあらいもの、ナロン二錠、ユンケル一本 などなどあって、昼過ぎになった。扁桃腺の炎症を押さえ込みながら、日常生活の縛りを解き放つ手順がまだ洗練されていない。手順を確立し、断固たる意志で遂行できるかどうか、日々の繰り返される営みが成果をあげるかどうかは、たったそれだけのことにすぎない。手順に無駄がなく、目的意識がはっきりしていれば、よりスマートに完了する。P・F・ドラッカーも、村上春樹もほぼ同じことを言っている。その他、ビジネスマン向けの自己啓発の類書は言うまでもない。
 そういうわけで、受験生のみなさん、もう一度、自分の学習手順と目的意識を見直してください。そして、受験勉強が習慣のひとつになるように工夫してみてください。受験生活の幅より日常生活の幅が広いのは確かなことで、日常生活の中に、ごく自然に受験勉強という行為が定着すれば、たぶん、みなさんが抱く不安や心配の大半は解消されることでしょう。人は習慣の動物です。朝起きて顔を洗うように、歯を磨くように、机にむかうことができればいいですね。
 では、また、のちほど。