「先生なんとかして」

 と、受験生が言う。その主体性の欠けた依存心丸出しの発言を批判することは簡単だ。そもそも主体性に富む自立した受験生なら、そんな発言はしない。
 主観的心情が客観的認識を圧倒していることを言葉で言ってもわかるまい。学習量を自信にかえる体験があって初めて、転倒した認識を改めることができるはずだ。明日の一日がそうした体験の一片になるように頑張ろう。彼女らには、体系的な知識の暗記も、切実な学習体験の記憶も同時に必要だ。
 
 深まりゆく秋、決定打を打つ!