小6男子の居残り演習は、名づけて「お帰り選手権」。満点を取った生徒から帰宅OKにした。問題は、すべて一度やったことのある算数の問題。一回目で、K君が満点奪取。ダッシュで帰宅。ここ一番、決めなければならない瞬間に決めきれる良さを彼は持っている。そう言えば、きょうは授業中に彼の似顔絵をボードに描いた。まずまずのできだった。特徴のある描きやすい顔の持ち主でもあるな。さて、二回戦の結末やいかに。

 朝から来ていた中3のT君。夜もよく健闘。しかし、どうもその姿勢に輝きがない。「岡山白陵の問題やろうぜ」「終わったら早めに帰っていいですか」「90点以上とれたらな」「時間は何分ですか」「60分。ここは全部60分」「じゃぁ、やります」「90点以上だぜ、またドジ踏むなよ」
 ということで、50分くらいで仕上げて持ってきた。結果は92点。ミスふたつ。ひとつは約分を忘れていた。もうひとつは、1:2:ルート3の比を勘違いしてしていた「ブァカモノ!」と怒鳴られたけれど、約束だったの、ご帰宅、あい願った。課題の国語は明日にまわした。

 小6お帰り選手権第二回戦は、あと1問で涙を呑んだ子がふたり。合格者0。弱い!易しい問題で、ビシッとバシッと、自分の持ち味を出し切れない。

 第三回戦で、二人合格。「最低三人は合格できる問題だ!」と言った僕の言葉は見事に裏切られた。どうも買いかぶっているようだ。こだわりぬく姿勢こそ、ラストの競り合いをものにする鍵であるのに。