到達限界、いやまだまだ

 10:30をまわった。きょうは、長い長い一日だった。明日も長い長い一日になるだろう。そして明後日はもっと長い長い長い一日になるだろう。
 暦はめくられ、その日は確実に近づいてくる。誰にも平等に。誰にも明白に。運命にチャレンジするものだけが、運命を切り開き手繰り寄せ、味方につけることができる。一時的な敗北も挫折も不可避的に訪れる。100戦して連戦連勝することはできない。常勝不敗は神話であって、限られた資源と能力しか持たない生身の人間は、どう転んでも人生に失敗する。政治が悪政にならざるをえないように、人は人生に失敗することを宿命づけられている。人によってちがうのは、失敗を失敗で終わらせてしまう人と、失敗したからこそ、チャレンジする精神をよりいっそう強くもつ人にわかれるところだ。
 扉は誰の前にもある。挑むべきである。開けようとしなければ、絶対に開かないけれど、挑み続ければ、必ずいつか開けられる。