あちゃー

「やめてしまえ」と面罵した小学生に「もし、ご両親がお話があるなら、日曜の10時にお願いします、と伝えなさい、授業が終わっているから」と言っておいたら、朝の10時にみえられたらしい、たまたま所用があって午前11時40分頃塾に来て、遭遇、発覚、陳謝し、急遽、懇談をもち、少年は、いろいろあって、また、頑張ることになった。

「明日は6時に来い」と命じられた小学生が、朝の6時に来て塾がしまっていた、9時かもしれないと思ってまた来てみたけれどまだしまっていた、というメールも今日あった。「はぁ?」と思ったけれど、「6時」としか言わなかったのは僕のミスだ。陳謝して午後6時に来るように手配した。午後6時に現れた少年は午後9時まで学習して帰った。やっと「分からなかったので、模範解答を写しました」と素直に言えるようになった。彼の学習は、これからはじまる。

伝達齟齬が二件も続いた。さすがに自分の情報伝達能力に懐疑的にならざるを得ない。子どもたちとの年齢差が毎年どんどん開いているのだから、その分だけより緻密に意思伝達を行う必要があるにちがいない。ちょっとした工夫があれば防げるものを、大人相手と同様にざっくりやるから「あちゃー」と頭を抱えることになる。いや、以前なら、子どもが僕の言葉をどう受け取るか、もっと即時的に把握できていたような気がする。

いや、それは幻想で、今まではただ運がよかっただけか。小学生を怒鳴りつけるようなヘボ授業をしているところにそもそも問題があるのだろう。もっと上手な授業をしていれば、「やめてしまえ」も「明日来い」もなかったはずだろう。

明日はもうちょっとましな授業をしよう。